2011年3月11日、未曾有の大震災が東日本を襲いました。被害に遭われました皆様に心よりお見舞い申し上げます。ダイキングループは、義援金、支援物資の提供を通じ、被災地を支援します。
ダイキン工業では鹿島製作所が被災しましたが、生産設備などの損傷は軽く、早期に生産を再開することができました。サプライチェーンに対しては、調達先への集中的な支援を実施するとともに、代替部品への転用などにより部品を確保し、生産への影響を最小限に抑える対策を講じています。
震災は私たちに、さまざまな課題を投げかけました。エネルギー消費のあり方もその一つで、ピーク時の電力使用量削減が大きな社会課題となっています。これは日本での一過性のものではなく、電力消費に大きく関与するエアコンのメーカーであるダイキンにとって、世界的な「時代の要請」ともいうべき重要課題です。消費電力を抑えてエアコンを運転させる制御技術をはじめ、ダイキングループの持つ省エネ、節電技術を最大限に提供し、中長期的に世界のニーズに応えていきます。
地球環境への貢献を
成長戦略の大きな柱に据えて
ダイキングループは、「環境」を軸とした商品・サービスの提供と、それを可能にする人材の育成をCSRの柱として取り組んでいます。
「環境」への取り組みとして、2010年度を目標年度とした戦略経営計画「FUSION10」のもと、「地球環境問題への積極的な貢献と事業拡大の両立」を基本方針として、生産時の環境負荷低減に努めるとともに、事業を通じた環境保全への貢献に注力してきました。例えば、省エネルギーに貢献するインバータ技術を用いた商品や、燃焼式暖房と比較して温暖化影響を削減できるヒートポンプ式暖房の普及に努めてまいりました。お客様先での省エネルギーやCO2排出量の削減に貢献できたと考えています。また生産工程での温室効果ガス排出量は、2005年度比半減の目標に対して73%の削減と、大きく目標を達成することができました。
2011年度からスタートした「FUSION15」でも引き続き、環境事業の加速を成長戦略テーマの一つとしています。また、生産活動での温室効果ガス排出量の削減をさらに進め、2015年度に2005年度の3分の1にする目標を掲げました。貴重な自然の保護・再生への支援などにも注力して、環境への貢献・配慮に努めながら、企業として持続的に成長・発展し、社会に貢献します。
「人を基軸に置いた経営」を実践し
グローバル・グループで人材力を強化
事業活動の担い手は「人」です。ダイキングループは「一人ひとりの成長の総和がグループ発展の基盤」と考え、従業員一人ひとりの能力を最大限に発揮させる環境づくりに努め、「人を基軸に置いた経営」を実践してきました。
「FUSION15」では人材力の強化を全社コア戦略の一つに据えて取り組みます。海外売上比率が6割を超えた当社グループにとって、グローバル・グループの第一線で活躍する人材の強化は喫緊の課題です。
現在、海外主要子会社の取締役クラスの4名に1名が現地幹部からの登用です。さらに、その中の3名がダイキン工業の役員に兼任しています。当社の経営理念を理解し、現地のマネジメントを任せられる現地人材をさらに多く育てていくために、グローバル採用を推進するとともに、グローバルな人事制度の構築や本社・現地双方向のコミュニケーションの促進などを進めていきます。
ステークホルダーの期待に応えて
社会に貢献し信頼される企業に
今、時代は劇的に変化しています。世界の政治・経済・社会の枠組みが大きく変わる中で、ステークホルダーの期待に応える持続可能な企業であるためには、時代の構造変化に機敏に適応することが必要です。10年先を見据え、時代に合わせて柔軟に変化し続けることがダイキングループに新たな成長発展をもたらすと確信しています。今後もより一層、ステークホルダーの皆様の声に耳を傾けて、社会の期待に応え、社会に貢献し信頼される企業であり続けます。ご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2011年7月
