経営者からのメッセージ

空気と環境に関する技術で社会課題の解決と事業の成長を両立


経営者の写真

2016年度は、空調事業の最重要市場のひとつである米国での新たな生産拠点開設や、フィルタ事業拡大のためのM&Aなど、将来の成長に向けた施策を着実に推進し、2020年度を目標年度とする戦略経営計画「FUSION20」のスタートの年として、順調な一歩を踏み出しました。









空調普及に伴う環境負荷の低減
当社の主力事業である空調は、健康で文化的な生活と経済の発展に欠かせない社会インフラである一方、使用時に多くの電力を消費します。当社グループは、温室効果ガス排出量削減による気候変動への影響緩和を、最も注力すべき社会課題と認識しています。
そのため主たる環境貢献技術である低温暖化冷媒R32と省エネインバータ技術を世界で普及させるべく尽力しています。R32冷媒は温暖化影響が従来比1/3であり、世界中のエアコンの冷媒がすべてR32に変われば、温暖化影響を約8億トン削減できます。当社グループが新興国で販売した省エネインバータ機とR32冷媒を使用したエアコンによって、2015年度は、温暖化影響を約3,500万トン抑制することに貢献しました。
2015年12月、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」が採択され、世界すべての国が共に努力する枠組みが生まれました。新興国を中心にエアコン需要はさらなる増加が見込まれますが、当社グループは2020年に向けた戦略経営計画「FUSION20」の中で、全世界で温暖化影響の6,000万トン抑制をめざします。

技術を核とした新たな価値の提供
現在推進中の戦略経営計画「FUSION20」では、空調の環境負荷を減らすだけではなく、空調の「さらなる価値」を生み出す技術革新に力をいれています。ビル全体・街全体のエネルギー消費を効率化するシステムの提供や、空気中の汚染物質の除去に加え、空気の持つ可能性を追求し、集中力を高める、短時間で疲労回復するなど、よりいっそう人と空間を快適で健康にする新しい価値の創出をめざします。
たとえば、当社のグローバルな研究の中枢であるテクノロジー・イノベーションセンターでは、外部のさまざまな組織との共同研究を活発化させています。知的生産性を高める空気・空間の研究や、空気環境が人の健康にどう作用しているのかを科学技術で「見える化」するなど、「人と空気」に関わる新たな研究テーマに取り組んでいます。
また、新生産拠点が稼働を開始した米国でも、環境負荷が少なく、かつ北米市場のニーズに合った新商品を提供するとともに、北米R&Dセンターやシリコンバレー・テクノロジーオフィスを通じ、IoT、AIといった最先端技術と空調技術を融合させ、新たな顧客価値の創出にもつなげていきます。

多様な人材が活躍できる環境の整備
空気の新たな価値を創造するのは、グローバル6万7,000人の従業員一人ひとりです。「人を基軸におく経営」を競争力の源泉と位置づける当社グループでは、多様な人材が活躍できるダイバーシティ・マネジメントを推進し、従業員が持てる力を最大限に発揮できる環境を整えています。さらに、これから空調市場の拡大が予想されるタイ、インドなどの地域では、空調の普及を支える人材を育てるために、現地の学生・若者への技術教育も行っています。
また当社は、人権、労働、環境、腐敗防止の4分野に関する10原則を定めた国連グローバル・コンパクトを支持しています。バリューチェーン全体を視野に、透明性や健全性、倫理性ある活動を徹底しています。
これからも、「空気と環境の新たな価値を協創する」企業グループとして、社会課題の解決と事業成長の両立をめざしながら、お客様、株主、調達取引先、地域社会などさまざまなステークホルダーの皆様の期待に応えてまいります。
以 上

2017年7月

経営者のサイン



ページ上部へ戻る