ダイキン工業株式会社

フッ素の特性

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耐候性

フッ素素材は、雨にも負けず、強い日差しにも負けません

フッ素素材を形作るC-F結合とC-C結合の結合エネルギーは、太陽光線の中でも特に物質を破壊する効果の高い紫外線のエネルギーよりも大きいため、太陽光によって切断されることがありません。また、フッ素原子が炭素原子の周りを隙間なく覆っているため、他の素材が紫外線を吸収して発生したラジカルの攻撃も寄せ付けません。
そのため、フッ素素材は太陽の下に長くさらされていても初期と変わらぬ状態を保つことができます。

耐候性を備えた製品

フッ素樹脂フッ素樹脂フィルムフッ素塗料(ゴム系以外)
添加剤(ポリフロンPTFE ルブロンポリフロンMPA

PTFEは、-CF2-だけが直線的につながった最も基本的なフッ素樹脂です。炭化水素鎖(-CH2-)を全く含まないため、フッ素樹脂中最も高い耐候性を示し、屋外でもほとんど劣化しません。
PFA、FEPは、PTFE同様-CF2-から成りますが、側鎖などを導入することで、融点以上の温度で流動するようにしたものです。PTFE同様、炭化水素鎖(-CH2-)を持たないため、PTFEと同等の高い耐候性を示します。
ETFE、EFEPは、主鎖・側鎖中に-CF2-と共に炭化水素鎖(-CH2-)を持っているため、PFA、FEPには若干劣りますが、一般の炭化水素系樹脂に比べると高い耐候性を示します。
CPT、PCTFEは炭化水素鎖(-CH2-)は持ちませんが、フッ素原子以外の原子を含むため、耐候性はETFE、EFEP程度となります。ただし、一般の炭化水素系樹脂に比べると高い耐候性を示します。


フッ素ゴムゴム系フッ素塗料添加剤(ダイキンPPA)

フッ素ゴムは、主鎖が-CF2-と炭化水素鎖(-CH2-)から成り、汎用ゴムに近い機械特性を持ちつつも、高い耐候性を示します。


耐候性塗料用樹脂 ゼッフル

ゼッフルは、硬化させるための官能基を持ち、溶剤に溶けるフッ素樹脂で、塗料のワニスとして用いられます。硬化により堅牢な塗膜となり、汎用素材による塗膜に比べ、非常に高い耐候性を示し、建築物に用いられると長期にわたり美しい外観を保ちます。


撥水撥油剤

繊維、布製品や紙、石材にまで用いられる撥水撥油剤です。同様の用途に用いられる他の材料よりも、高い耐候性を示します。


指紋付着防止剤 オプツール

オプツールは、ガラスやプラスチック表面の指紋付着防止、防汚性や滑り性向上に用いられる表面処理剤です。同様の用途に用いられる他の材料よりも、高い耐候性を示すため、屋外でも長く性能を保ちます。


防水・防湿コーティング剤 オプトエース

オプトエースは、撥水防湿の効果を持ち、電子回路基板の保護に用いられるコーティング剤です。同様の用途に用いられる他の材料よりも耐候性に優れます。


フッ素材料の製品耐候性

Dを汎用材料としたときの優位性 : A+>A>B>C>D

製品 物性
耐UV 耐加水分解 耐オゾン
フッ素樹脂
フッ素樹脂フィルム
フッ素塗料(ゴム系以外)
添加剤
(ポリフロンPTFE ルブロン、ポリフロンMPA)
PTFE A+ A+ A+
PFA、FEP A+ A+ A+
ETFE、EFEP、CPT、PCTFE A A A
フッ素ゴム、ゴム系フッ素塗料、添加剤(ダイキンPPA) A A A
耐候性塗料用樹脂 ゼッフル A A A
撥水撥油剤 B C B
指紋付着防止剤 オプツール A C B
防水・防湿コーティング剤 オプトエース B C B

※ゼッフルは硬化剤を配合した塗膜の測定値

耐候性が生かされる用途

利用される市場

  • 自動車
  • 半導体
  • 住宅・生活
  • 情報通信
  • 環境・エネルギー
  • 医療
  • 電線
  • シール材
  • フィルム・シート
  • チューブ・ホース・ボトル
  • 繊維・モノフィラメント・不織布
  • ライニング