ダイキン工業株式会社

フッ素の特性

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電気特性

フッ素素材は電気を通しにくく、高周波に悪影響を与えません

フッ素素材を形作る-CF2-の、炭素とフッ素の電子の引き付けやすさのバランスが絶妙なため、フッ素素材はほぼ無極性となります。さらに、結合電子が炭素とフッ素の原子核のそばに強く引き付けられているため、外部の電場によって結合電子がふらふらと動かなくなります。
これらの理由から、フッ素素材は電子の流れである電流を通しにくくなるため、絶縁性が高くなります。
さらに、高周波の振動する電場による双極子誘導も起こりにくいため、高周波が打ち消されることが起きにくくなります。

電気特性を備えた製品

フッ素樹脂フッ素樹脂フィルムフッ素塗料(ゴム系以外)
添加剤(ポリフロンPTFE ルブロンポリフロンMPA

PTFEは、-CF2-だけが直線的につながった最も基本的なフッ素樹脂です。炭化水素鎖(-CH2-)を全く含まないため、非常に高い絶縁性と低い誘電率を示します。
PFA、FEPは、PTFE同様-CF2-から成りますが、側鎖などを導入することで、融点以上の温度で流動するようにしたものです。PTFE同様、炭化水素鎖(-CH2-)を持たないため、PTFEと同等の高い絶縁性と低い誘電率を示します。
ETFE、EFEPは、主鎖・側鎖中に-CF2-と共に炭化水素鎖(-CH2-)を持っているため、PFA、FEPには若干劣りますが、一般の炭化水素系樹脂に比べると高い絶縁性と低い誘電率を示します。ただし、PVdFは、特殊な分子構造と結晶性から、高い誘電率により焦電性、圧電性を示します。
CPT、PCTFEは炭化水素鎖(-CH2-)は持ちませんが、フッ素原子以外の原子を含むため、絶縁性と誘電率はETFE、EFEP程度となります。ただし、一般の炭化水素系樹脂に比べると高い絶縁性と低い誘電率を示します。


フッ素ゴムゴム系フッ素塗料添加剤(ダイキンPPA)

フッ素ゴムは、主鎖が-CF2-と炭化水素鎖(-CH2-)から成り、汎用ゴムに近い機械特性とフッ素系ポリマーとしての耐薬品性、絶緑性を併せ持っています。


耐候性塗料用樹脂 ゼッフル

ゼッフルは、硬化させるための官能基を持ち、溶剤に溶けるフッ素樹脂で、塗料のワニスとして用いられます。硬化により堅牢な塗膜となり、炭化水素系樹脂よりも低い誘電率を示します。


防水・防湿コーティング剤 オプトエース

オプトエースは、撥水防湿の効果を持ち、電子回路基板の保護に用いられるコーティング剤です。絶縁性が高いため、より薄いコーティングで要求を満たし、高周波の減衰も起こしにくくなります。


フッ素材料の製品電気特性

製品 特性
高周波 低周波
誘電率 誘電正接 誘電率 誘電正接 体積抵抗率
(Ω/cm)
フッ素樹脂
フッ素樹脂フィルム
フッ素塗料
(ゴム系以外)
添加剤
(ポリフロンPTFE ルブロン、
ポリフロンMPA)
PTFE 2.1 2×10-3 2.1 <1×10-5 >1018
PFA、FEP 2.1 3~4×10-4 2.1 <2×10-5 >1018
ETFE、EFEP、CPT、PCTFE 2.3~2.8 5×10-3~0.16 2.3~2.8 8×10-4~0.027 >1016(※)
フッ素ゴム、ゴム系フッ素塗料、
添加剤(ダイキンPPA)
6~8 (60Hz) - - - 1012~14
耐候性塗料用樹脂 ゼッフル 2.6~2.8 1×10-2 - - >1016
防水・防湿コーティング剤 オプトエース - - - - 1020~22

※ゼッフルは硬化剤を配合した塗膜の測定値

電気特性が生かされる用途

利用される市場

  • 自動車
  • 半導体
  • 住宅・生活
  • 情報通信
  • 環境・エネルギー
  • 医療
  • 電線
  • シール材
  • フィルム・シート
  • チューブ・ホース・ボトル
  • 繊維・モノフィラメント・不織布
  • ライニング