安全・危険の意識は、自宅玄関を境界線にして切り替わる?住まいの空気美容・健康の空気

インフルエンザに対する予防処置が最も必要なタイミングを聞きました。

インフルエンザに対する予防処置が最も必要なのは、どのタイミングだと思うか(複数回答)

インフルエンザに対する予防処置が最も必要だと思うのは、「帰宅時(家に入る時・玄関先)」(25.4%)、「帰宅した直後
(家に入ってから)」(25.2%)が並んで多く、次いで「職場や外出先」(22.6%)、・・・ 全体をみる

マスクの使用状況について聞きました。

マスクの使用状況について聞きました。まず、マスクの使用率を見ると、「マスクはつけない」(51.4%:257名)、「マスクをつける」(48.6%:243名)となりました。

マスク利用者にマスクはどこでつけることが多いかを聞きました。

マスクはどこでつけることが多いか<マスク利用者ベース>

マスク利用者ベースでみると、「家の玄関を出る時」(36.6%)が3割以上を占め、次いで「電車など交通機関に乗る
時」(27.6%)が続き、この2項目が多くなっています。・・・ 全体をみる

マスク利用者にマスクはどこで外すことが多いかを聞きました。

マスクはどこで外すことが多いか<マスク利用者ベース>

マスク利用者ベースでみると、「家の中に入る時」(44.0%)が4割強、続く「家の玄関先で」(31.7%)が3割を占め、この2
項目が突出しています。しかし、「家の中に入る時」までマスクをつけている人は半数未満であり、・・・ 全体をみる

パンデミックでも自宅にいれば安心!? 住まいの空気美容・健康の空気

インフルエンザに感染する危険度が高いと思う場所を聞きました。

インフルエンザに感染する危険度が高いと思う場所

インフルエンザに感染する危険度が“高いと思う”の割合をみると、「交通機関や空港・駅などで周囲の人から」(91.0%)
が最も多く、以下、「人の集まる商業施設で周囲の人から」(85.6%)、・・・ 全体をみる

インフルエンザの流行時でも、自宅の中の空気は安全だと思うかを聞きました。

インフルエンザの流行時でも、自宅の中の空気は安全だと思うか

自宅の中の空気について、家族がインフルエンザにかかっていない限り安全だと思うかを聞いたところ、“安全だと思う”(67.2%)という人が多く、“安全だとは思わない”(29.2%)は3割程度となっています。

自宅内では“個人” の対策は出来ても、“室内環境” の対策は不十分? 住まいの空気美容・健康の空気

家でのインフルエンザ予防対策をどの程度行っているかを聞きました。

家でのインフルエンザ予防対策をどの程度行っているか

「帰宅時に手や顔を洗う」(83.8%)が最も高く、次いで「栄養を十分に摂る」(79.0%)が続いており、ウイルスを家に持ち込まないこと、抵抗力をつけることが2大対策と言えそうです。

外出先(勤務先や学校など)でのインフルエンザ予防対策をどの程度行っているかを聞きました。

外出先(勤務先や学校など)でのインフルエンザ予防対策をどの程度行っているか

「昼食など栄養を十分に摂る」(57.4%)が最も多く、次いで「のどが乾燥しないよう注意する」(42.6%)、「残業など体力を
消耗しないようにする」(38.2%)、「室内に入る前に手や顔を洗う」(31.0%)、・・・ 全体をみる

おわりに

今回の調査より、多くの人が、インフルエンザ感染において、自宅(家族)が最も安心できる場所という認識が浮き彫りにな
りました。・・・ 全体をみる

「インフルエンザに関する危機意識報告書」コメント

感染対策コンサルタント
東京都感染症医療対策アドバイザー
高橋央(たかはし ひろし)

インフルエンザのような接触や飛沫(咳やくしゃみ)で感染が広がる病気では、手洗いやマスクの着用のような個人レベルの予防と、空気清浄や気流管理といった住まいの環境感染管理が、感染予防策の両輪となります。それは病院でも一般家庭でも同じです。

今回の調査結果は、各年齢層において個人レベルでの感染予防は努力して実践しているが、空気をきれいにする事までは充分認識されず、手が回っていないことを示しています。その背景には、日本人は家の玄関で靴やコートを脱ぎ、家に入る文化があり、家の内は感染のリスクが低いと安心しきって、感染への注意力が下がってしまうことがあるかも知れません。

しかし、実際にこの調査結果では、昨シーズンにインフルエンザに感染した、家庭内で家族からインフルエンザに感染したと思っている人も多く、家庭内での予防対策強化が必要なことが示唆されています。居室での気流管理として、窓開けによる換気は効果的ですが、寒い冬に窓開けはそう頻繁に出来ません。最新世代の空気清浄機を運転すれば、家庭での環境感染管理は更に向上する可能性があります。この考え方は、大人数が一日中活動する職場での環境感染対策へも適用できます。

インフルエンザは発症の前日から感染力をもつため、一人一人がうがいや手洗いを励行しても、周囲の人たちへ感染を拡げる可能性があります。本人が苦しい思いをするだけでなく、病人を看病する家人も仕事を休んだりして、皆の生活に支障を来します。家族全員の健康を守るため、日常の家庭内での空気衛生について、改めて家族で話し合ってみることも必要だと思われます。

高橋 央 氏プロフィール

1989年から東京都立豊島病院に勤務。92年に長崎大学熱帯医学研究所博士課程で寄生虫病学を専攻。同年クルド難民・湾岸戦争被災民救援NGO合同委員会から派遣され、イランのバクタラン州に赴任。92年英国王立内科学会熱帯医学認定医、97年米国疾病対策センター(CDC)疫学調査員、99年国立感染症研究所研究官。SARSや高病原性鳥インフルエンザなど、数々の感染症のアウトブレイクの調査や感染防御対策を研究。03年にはWHOフィリピンの SARS封じ込めチームのリーダーを経験。05年長野県立須坂病院感染制御部長を経て、東京都感染症医療対策アドバイザーに就任、現在に至る。